親鸞会との問答(因果の道理について)
12.因果の道理について
親鸞聖人 罪福の因果を信じることは自力・仏智不思議を疑う心
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高森会長 因果の道理を深信しなければならない
これに反論した親鸞会の回答
なし
ダンマリの親鸞会に示した問答
「飛雲」の問答
問い
仏教の根幹は因果の道理です。
因果の道理を信じれば、廃悪修善の気持ちが出てきて当然です。
答え
親鸞聖人は「定散の専心とは、罪福を信ずる心をもつて本願力を願求す、これを自力の専心と名づくるなり。」(教行信証化土巻)と仰り、因果の道理を信じることは自力の心だと教えておられます。
また、「罪福信ずる行者は 仏智の不思議をうたがひて 疑城胎宮にとどまれば 三宝にはなれたてまつる」(正像末和讃)と、因果の道理を信じることは仏智不思議を疑う心だとまで仰っています。
つまり、因果の道理を信じるように勧めることは、自力・仏智不思議を疑う心を増長させることになります。
問い
因果の道理を深信するのが、仏教徒であり、親鸞学徒ではないですか。
答え
因果の道理を深信することは、散善の行福に当たりますし、上品中生の条件になります。「深く世・出世の苦楽二種の因果を信じ、これらの因果およびもろもろの道理に疑謗を生ぜざることを明かす。」(観無量寿経疏)。
ここまではできなくても、上品下生の条件として「所信の因果不定なることを明かす。 あるいは信じ信ぜず。 ゆゑに名づけて「亦」となす。 あるいはまた前の深信に同じかるべし。 また信ずといへども深からず。 善心しばしば退し、悪法しばしば起る。 これすなはち深く苦楽の因果を信ぜざるによりてなり。」(同)とあります。因果の道理を信じる時もあれば信じない時もある、深信ではないが浅くでも信じていることをいいます。
貴方の主張通りなら、親鸞学徒はみな上品下生以上の善人ということになります。
問い
因果の道理を否定しては、如何なる仏教も成り立ちません。
答え
親鸞会の言う自因自果を肯定しては、報土の因果は成り立ちません。
「しかれば、もしは行、もしは信、一事として阿弥陀如来の清浄願心の回向成就したまふところにあらざることあることなし。因なくして他の因のあるにはあらざるなりと、知るべし。」(教行信証信巻)。報土往生の因は、阿弥陀仏が回向なされた行と信以外にはありません。
つまり、衆生からすれば報土往生という果に対しては他因しかなく、自因は全くない、ということです。
もちろん炭素とダイヤのたとえも間違いになります。
問い
阿弥陀仏の本願も仏教ですから、因果の道理と無関係である筈がありません。
答え
覚如上人は「おほよそ他力の一門においては、釈尊一代の説教にいまだその例なき通途の性相をはなれたる言語道断の不思議なり」(改邪鈔)と仰っています。18願の教えは、釈尊一代の説法に例がなく、通仏教の教えとはまったく別の、言語を超絶した不思議な教え、ということです。
蓮如上人の愛読書であった『安心決定鈔』にも、「願行は菩薩のところにはげみて、感果はわれらがところに成ず。世間・出世の因果のことわりに超異せり。」とあります。18願の救いは、世間の因果・出世の因果に超異している、ということです。
要するに、因果の道理を信じれば信じる程、18願を疑うことになり、高森会長の話を聞くことは害にしかなりません。
問い
では、因果の道理の話を聞くことが18願の救いの害になるという根拠でもあるというのですか。
答え
覚如上人は「もし因果相順の理にまかせば、釈迦・弥陀・諸仏の御ほねをりたる他力の別途むなしくなりぬべし。」(改邪鈔)と仰っています。もし因果の道理にしたがうならば、釈尊と阿弥陀仏と諸仏が御苦労なされた、他力の特別な教えが空しくなってしまう、ということです。
世間の因果を、18願の救いと無関係に信じているだけなら、いいですよ。
なお、18願に救われるために因果の道理を信じなければならない、という根拠があるのなら、即座に出してください。
問い
信心決定したら、因果の道理が深信させられるのです。
答え
これこそ異安心の証拠です。
真実の信心を顕わされた二種深信を含む七深信の中に、「深信因果」はありません。
敢えて言うならば、第三深信の「また決定して深く、釈迦仏この『観経』に三福九品・定散二善を説きて、かの仏の依正二報を証讃して、人をして欣慕せしむと信ず。」(観無量寿経疏・教行信証信巻)が関係します。救われて深信させられることは、釈尊が『観無量寿経』に「深信因果」という散善を説かれたのは、浄土を願っていない聖道門の人に浄土を願わしめて浄土門に入れるための方便だった、ということです。
ところで、全人類の実機は因果を撥無する闡提ではなかったのですか。因果の道理を深信させられた闡提とは意味が判りません。
# by shinrankaiuso | 2013-10-12 06:15 | ⑫因果の道理について
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